精油:キャリアオイルガイド |
(Ylang Ylang) |
野生のイランイランの木
マレー語で「 花の中の花 」を意味するイランイラン
6メートルから15メートルに育つ高木です。
シャネルなどの有名ブランドの香水にも使われる芳香です。
甘濃厚な香りはリラックス作用や催淫作用があるといわれ
一般に催淫というと性欲を高める媚薬の意味を持ちますが
アロマテラピーで使用する精油の香りの効能は、
精神、心の部分に大きく作用していくと考えてください。
イランイランの香りは多くの人に軽い陶酔感や幸福感をも
もたらすことから結果として、お互いの距離が縮まり気持
ちが高まればそれは催淫作用と言えるでしょう。
不安やストレスが払拭されることで、気持ちの高ぶりを感
じられる場合もあります。
またインドネシアでは結婚しきなど幸せな場面でよく使わ
れていて、新婚夫婦のベッドにイランイランを撒く習慣が
あるそうです。甘い香りがロマンチックですね。
学名:Cananga odorata |
植物について
イランイランはヒマラヤからオーストラリアに広く分布す
る熱帯性の常緑樹です。
鼻は最初緑色ですが、徐々に花びらから帯状に伸び、色も
黄色へと変化していきます。さらに開花が進み、黄色~茶
色に変色すると、何とも言えない甘く不思議な芳香を放ち
ます。
古代エジプト女王クレオパトラは絶世の美女としても有名
ですが、数々のローズやジャスミンを身に纏い多くの男性
を虜にしてきたと言われます。そしてイランイランの花も
同様に足元に敷き詰め、その放たれる香りで愛でたといわ
れています。
最近では、このイランイランから精製されたエッセンシャ
ルオイル(精油)は香水の原料として使用され、
その芳醇な香りには催淫効果があり、お風呂に入れたりマ
ッサージをすることで、ホルモンバランスを調えると言わ
れています。
精油について
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
ノート | ミドルノート |
主要成分 | リナロール・ゲルマクレンD・ファルネセン・β-カリオフィレン |
主要作用 | 鎮静・抗うつ・血流促進・血圧降下・抗炎症・催淫 |
<安全性>香りが強いので少量づつ使うようにしてください
高濃度で使用すると、頭痛や吐き気を起こすことがあります。
出典:R.Tissrand&young精油の安全性ガイド
心への作用 |
気分をリラックスさせ、幸福感をもたらす作用があります。
血圧を降下させる作用により、ストレス性動悸を鎮め、
緊張感から解放されるのに役立ちます。不安やストレス等
緊張感、恐怖などの負の感情があるときにもおススメです。
体への作用 |
ホルモンバランスを整える作用があり、生殖器系にはたら
きます。生理痛の痛みの緩和や、生理不順、更年期障害の
改善など、女性特有の症状に効果が期待できます。
主な使用法 入浴剤・芳香浴・ヘアケア・トリートメント・スキンケア |
ブレンドアドバイス 作用が強いので必ずブレンドするか、分量を抑えて使うこと |